Abstract
本稿では、香港映画における女性アイデンティティの五十年代から九十年代に到る主要な変化を論じる。中でも私が特に集中して論じたいのは、娘たちのアイデンティティの変化である。何故か?実は若い娘というのは五四文学以来、社会或いは家庭において一種の革新的な力を代表していて、彼女たちの革新は、若い男性のそれと比べてもずっと意義のあることだったからだ。彼女たちは同世代の男性のように父権社会の中での優位を公然と継承することも無く、故にその変革は開拓者としての意味合いがより強かったのである。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 80-94 |
Number of pages | 15 |
Journal | アジア遊学 |
Volume | 43 |
Publication status | Published - 1 Jan 2002 |