Abstract
現在「道徳」の「徳」とは人の品格を表して言うものである。この意味はかなり早くに発生しており、少なくとも西周初年の金文からすでに確認することができる。そのため、現在に伝わる先秦文献の中において、すべての「徳」の字がみな現代の「道徳」と同義として理解されているようだ。しかしこのような理解は正確なものといえるだろうか、議論する価値があると思われる。少なくとも「徳Jの最も原初的な意義は、今日的な意義での「道徳」とは距離があるものと思われるからだ。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 1-23 |
Number of pages | 23 |
Journal | 未名 |
Volume | 29 |
Issue number | 1 |
Publication status | Published - 1 Mar 2011 |
Externally published | Yes |