Abstract
これまで政庁の経済政策への姿勢は、「積極的な不介入主義」と表現されてきた。この表現は政庁の重要な性格をとらえているが、また、誤解も招きやすい。たしかに政庁は特定の産業に対して直接的な育成政策や調整援助政策を施したことはなかった。しかし、香港経済全体の発展にとって、その重要性を増大させてきたことも事実である。 本節では、以下の三つの面について、政庁が経済発展に果たした役割を検討してみたい。
Original language | Japanese |
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Title of host publication | 香港の工業化:アジアの結節点 |
Pages | 168-176 |
Number of pages | 9 |
Publication status | Published - 1 Jan 1989 |
Externally published | Yes |