Abstract
本稿を論じるにあたり、1950年代を起点とするのは偶然ではない。戦後の50年代とは、多数の都市において、今日の近代化のインフラ整備が始まった時代である。また、既成の価値観がさほど強くないこの時代、多数の可能性が存在し、多数な文化活動が活発に営まれていた。本稿な、香港と東京という東アジアの二都市を中心に論じ、二都における戦後の国際的映画事業を検討するものである。とりわけ映画の中の女性像を分析することにより、芸術、ビジネスおよび歴史の交錯の場に現れた問題を指摘したい。
Original language | Japanese |
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Title of host publication | 東アジアの文学.言語空間 |
Publisher | 岩波書店 |
Pages | 301-319 |
Number of pages | 19 |
ISBN (Print) | 4000112554 |
Publication status | Published - 1 Jun 2006 |